定年退職祝いの選び方

「退職」と一口でいっても、その理由は様々です。ギフト・プレゼントを贈る際の最大のポイントは「相手の退職理由に合わせて選ぶ」ということです。定年退職のお祝いは、贈る相手が「定年退職後ゆっくりするのか・再就職するのか」によって、ギフト・プレゼントの選び方が異なります。

また、長年の勤務への労いや、第二の人生を楽しんで欲しいという想いを込めた定年退職のギフト・プレゼントには「特別感のあるアイテム」を選ぶこともポイントになります。以下で解説します。

◆定年退職後ゆっくりする場合

「相手の趣味に関するアイテム」「ゆっくりとした時間を楽しんでもらうためのアイテム」を選ぶのがおすすめです。定年退職後にできる時間を趣味に充てたい場合、相手の趣味にぴったりなアイテムを贈ることも一つの手です。例えば、釣りやゴルフなどの道具やファッション小物などがあります。

◆定年退職後に再就職する場合

近年では定年した後も、元気に若々しく働く方も少なくありません。その場合は「定番のアイテム」「ビジネス関連のアイテム」がおすすめです。定番のアイテムでいうと、記念品となる名入れギフトやお花など、ランキングの定番アイテムは人気があります。

また、ネクタイや手帳など、再就職した後に使用できる実用的なアイテムもおすすめです。ただし、上司や先輩など目上の方に贈る場合、「勤勉」という意味をもつボールペンなどの文房具類は失礼にあたる可能性がありますので、名入れギフトなど記念品となるアイテムがおすすめです。

近年では退職祝いと還暦祝いを同時に行う方もいらっしゃいます。その際は、還暦祝いに用いられる「赤色のちゃんちゃんこ」の代わりとして、赤色を取り入れた記念品となるアイテムを選ぶこともおすすめです。

定年退職祝いを贈る際のマナー

下記のように、退職祝いには相手を気持ちよく送り出すためにも知っておくべきマナーがあります。退職祝いを贈る前の基礎知識としてしっかり知っておきましょう。

◆贈るタイミング

一般的には、退職が正式に決まったとの知らせがあった後、1～2週間程度が退職祝いを贈るのに適切なタイミングです。会社または部署主催の送別会などがある場合は、その場で渡すことが望ましいです。贈る側にとっては、感謝の気持ちを直接伝えることができ、受け取る側にとっては退職するにあたり心の準備をすることができます。

前述したように“退職が決まった後の1～2週間”で渡すことができなかった場合は、相手がある程度落ち着くであろう、退職後1～2週間を目安に贈りましょう。相手を訪問する場合、先方の予定を最優先にして、事前に日程を約束するのがマナーです。

退職当日は相手も挨拶周りや荷物の整理などで、何かと慌ただしくしている可能性があります。当日にはギフト・プレゼントを贈らないように前もって渡すなど、相手への配慮が大切です。

ただし、ギフト・プレゼントを贈る時期があまりにも早すぎることは避けてください。仲のよい上司・先輩の場合、正式な知らせの前に相手の退職を知ることがあるかもしれません。その際に、退職祝いを早く贈ると「早く退職してほしいのか…」と勘違いされる可能性があります。

相手を気持ちよく送り出すためにも、正式な知らせの後、1～2週間を目安に贈りましょう。

◆相場・贈り方

まず相場ですが、定年退職を迎える上司・先輩の場合、3万円程度のアイテムが一般的だといわれています。ただし、上記金額はあくまでも相場ですので、特にお世話になった上司や感謝の気持ちを伝えたい先輩なのであれば、この金額以上のギフト・プレゼントを選んでいただいても、もちろん大丈夫です。

贈り方に関しては「風呂敷」が正式な包みとされていますが、厳格に決まっているわけではありません。化粧箱など、特別な包装をすることでより相手へ感謝の気持ちを表現することができます。

また、退職祝いの熨斗は以下のようなマナーがあります。

• 水引…紅白
• 結び目…蝶結び
• 表書き…「御礼」「祝定年退職」「おはなむけ」など

定年退職祝いでおすすめのギフト

定年退職祝いの人気ランキングに入っているおすすめギフトは、以下のとおりです。

◆名入れギフト

名前が入った世界にたった一つのギフト・プレゼントは、「定年退職」という人生の節目を迎える相手にとって「これまでの感謝」と「第二の人生を謳歌してほしい」という想いを込めるのにぴったりなアイテムです。

また、名前だけでなく、メッセージも一緒に刻むことができるアイテムだと、相手にとってオンリーワンの定年退職祝いとなります。自分の名前と感謝のメッセージが刻まれたアイテムは、長年勤めてきた会社からの「表彰状」のような記念品となり、男性・女性を問わずおすすめです。

◆フラワーギフト

これまで長年勤めた労いと感謝を込めて、また退職後の新たな門出を祝して贈るのにぴったりなアイテムです。贈る相手の好きな花やイメージに合った花を選ぶことがポイントです。また、フラワーギフトといっても、生花・プリザーブドフラワー・ハーバリウムなど種類も様々です。

特にハーバリウムはおしゃれなインテリアとして女性に人気があります。さらにフラワーギフトは、贈り物のメインとしてはもちろん、前述した「名入れギフト」や、後ほど紹介する「お酒」などのアイテムと合わせて贈るのもおすすめです。

◆お酒

お酒が好きな方なら、定年退職後に自宅でお酒をたしなむ時間も増えるはずです。退職祝いに贈るお酒は、相手の好きなお酒がおすすめです。また、前述のように「名前やメッセージ」が入っているお酒は、退職祝いとして人気です。

お酒のボトルに相手の名前・退職日などを刻むと、記念品となる特別なお酒を贈ることができます。こちらも「名入れギフト」同様、男性・女性を問わずおすすめです。

かりゆし沖縄では、定年退職という次の人生へ進む一区切りとなる場面にふさわしい、名入れ泡盛ギフトをご用意しております。ボトルや甕に、お名前・退職記念日・社名・お祝いのメッセージを彫刻や直筆で書きおろし、世界にたった一つの名入れギフトへと仕上げます。

この特別な名入れ泡盛に詰めるお酒は、ボトルや甕の中で熟成が進む、こだわり抜いた泡盛の原酒です。相手の第二の人生とともに熟成が始まる泡盛は、定年退職を祝う特別な贈り物としておすすめです。

定年退職祝いでは避けたいギフト

前述した「名入れギフト・フラワーギフト・お酒」のように人気ランキングで定番のアイテムもあれば、そのアイテムが持つ意味が退職祝いとしてふさわしくない場合もあります。

◆ハンカチ

男性・女性を問わず気軽に使えるギフト・プレゼントとして贈りやすいアイテムですが、定年退職祝いには向いていません。ハンカチは漢字で「手巾（てぎれ）」と書き、この表記が「手切れ（てぎれ）」「縁切れ」を連想させるため、お祝いには適切ではないとされています。

◆櫛（くし）

身だしなみに気をつけている方や、女性への贈り物として「櫛（くし）」も人気がありますが、定年退職祝いとしては避けた方がよいともいわれています。「くし」という読み方が「苦」「死」という言葉を連想させてしまうため、定年退職祝いの贈り物としては避けたほうがよいでしょう。

◆使用するときに足で踏む物

スリッパ・靴・靴下・敷物などは男性・女性を問わない実用的なアイテムであるため、プレゼントとして贈ろうとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。これらのアイテムは足で踏みつけて使用することもあり「踏みつける」「踏み台にする」ということを連想させてしまう可能性があるため、避けたほうがよいでしょう。