株式会社かりゆし沖縄
代表取締役 平野 浩一
1996年、生まれ故郷の愛知県から大好きな沖縄に移住してまいりました。
当時、沖縄での暮らしは仕事もお金も何もかもがゼロからのスタートでしたが、地元の方々の温かく優しい心に触れるにつれ、人生にはお金よりももっと大切なことがたくさんあることに改めて気づかされました。
とりわけ、沖縄の泡盛文化がもたらす家族の絆の深さを初めて知ったときの感動は、そのまま心の奥底に刻まれ、いつしか泡盛が織りなす魅力を伝え継ぐことが私のライフワークとなり、移住から10年が経った2006年、「泡盛の熟成とともに、すべての人の心にかりゆし(幸せ)がつながって結ばれていきますように」との想いを胸に、沖縄に小さな会社を創りました。
紆余曲折ありましたが、泡盛のもつ秘めたストーリー性に共感してくださる多くの皆さまに支えられ、おかげさまで、今日まで全国2万を超える「たったひとつの泡盛物語のはじまり」に携わらせていただけたことは、私にとってもスタッフにとっても大きな宝ものになっています。
私たちかりゆし沖縄は、これからもご縁をいただいたすべてのお客さまに、心から笑顔になっていただけますよう、スタッフ全員が沖縄のチムググル(真心)を込めてつとめてまいりますので、今後とも末永くご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
諸説ありますが、かつての琉球で泡盛が造られるようになったのは、1470年頃とされています。その原型はシャム王国(現在のタイ)で製造された「ラオロン」と呼ばれる蒸留酒で、シャムとの交易により琉球にもたらされました。のちに琉球王国は宮廷酒として自国でも造り始めたのですが、江戸時代には江戸幕府への献上品とするなど、泡盛は一般庶民にはなかなか口にすることのできない高級酒。それゆえ管理も厳しく、王族が指定した首里の3つの村(赤田・鳥堀・崎山)だけでしか製造することは許されませんでした。
ところが、明治時代になると琉球王国による支配が終焉を迎えます。これをきっかけに庶民の間でも泡盛を楽しむことができるようになり、やがて各地にどんどん広まっていきました。
ちなみに泡盛は日本最古の蒸留酒で、後に薩摩に渡って造られるようになったものが、焼酎。泡盛は焼酎のルーツでもあるのです。
そんな泡盛には600年にもおよび、現代まで受け継がれている、大きな特徴が5つあります。
泡盛はこの伝統的な特徴をしっかりと守り、今も変わらぬ製法で造り続けられています。
※酒造所によっては、上記の特徴と異なる場合があります。
古酒とは、泡盛を3年以上寝かせたもので、昔から「金庫のカギは家来に預けても、酒蔵のカギは主人が肌身離さずに持ち歩いた」といわれるほど、古酒は大切に育まれ珍重されてきました。
洋酒の中にも年代ものはありますが、ワインやウィスキーなどの洋酒は、樽の持つ成分の恩恵を受けて熟成するため、樽から出せば完成品。ところが泡盛は、ボトルでも甕でも、容器を問わず自力で熟成し古酒へと育っていきます。それは、泡盛に含まれる成分そのものが化学変化を起こし、自ら熟成し古酒になっていくからで、このようなお酒は世界でも類を見ない、とても貴重なお酒です。
ちなみに、2015年8月より琉球泡盛の「古酒の定義」について、全量が泡盛を3年以上貯蔵したものについて「古酒」と表記されるようになりました。それまでは、3年以上熟成させたものが全量の50%を超えていれば「古酒」と呼ぶことができたのですが、より定義が厳格になったのです。
さて、そんな泡盛の古酒ですが、多くの杜氏や蔵元が口を揃えるように「古酒は育てるお酒」といいます。100年200年と代々受け継ぐことのできるのが泡盛最大の特徴だからです。ですから、ご結婚の時やお子さまが生まれた時、さらには会社が設立された時やご自宅を新築なさった時、あらゆる始まりのタイミングで、アルコール度数の高い新酒を用意し、これから始まる物語を泡盛の熟成とともに刻んでいくのはいかがでしょうか。子どもたちの会話、親子の会話、そのすべてに泡盛はそっと耳を傾けています。それぞれのできごとが古酒の味に深みと豊かさをもたらすことでしょう。
これが、かりゆし沖縄が考える、古酒(クース)ロマンです。
15世紀ごろのこと、シャムの国(現在のタイ)からベトナムを経由して、琉球に運ばれてきたお酒がありました。そのお酒は現在の泡盛とはまた別で南蛮酒と呼ばれ、そのお酒を入れていたのが南蛮甕。シャムから来たものはシャム南蛮甕、ベトナムからのものをベトナム南蛮甕と呼んでいました。
南蛮甕は他の甕と違って高温で強く焼き締められており、お酒を入れるにはとても適していました。それゆえのちに琉球でも独自の南蛮甕が造られるようになりました。それが、「琉球南蛮甕」です。
泡盛は熟成するお酒です。時を重ねるほどに味わい深くなり、まろやかさが増すのが特徴です。3年以上熟成させたものを「古酒(クース)」と呼び、5年、10年、20年と長期熟成も可能です。ちなみに、ビンでも熟成しますが、土から作られた甕で保存するのが一番。なぜなら、甕は空気に触れる率が高く、酸化から熟成が早く進むこと。また、甕からほんの少しずつにじみ出る土のミネラル成分がお酒にいい化学反応を起こさせ、古酒化を促すからです。なお、表面を釉薬(ゆうやく)でコーティングした陶器のような甕は外気との酸素交換ができないため、泡盛を保存するのならば、伝統的な甕をおすすめいたします。
甕はビンと違って、中の泡盛が少しずつ減っていきます。その主な理由は、気化や甕そのものに泡盛が染み込むからだと言われています。それゆえ、甕泡盛は封を開けずにずっと寝かしたままにしておくのではなく、時折、味見を兼ねて量をチェックしましょう。そして、もし泡盛が減っている場合は、用意した泡盛で仕次ぎ(継ぎ足し)を行い、さらに熟成を促します。
かりゆし沖縄では、新しいお祝いのカタチ「泡盛合わせの儀」を提唱しています。
泡盛合わせの儀とは、古来からの儀式である「水合わせの儀」を
沖縄流に「泡盛」で行うもの。
水合わせの儀は、結婚などのお祝いの席で行われてきた儀式で
双方の家の水を一つに合わせることによって、二人で築く新しい家庭の水を表します。
この儀式にちなみ、結婚披露宴や出産祝い、新築祝いや会社の創立記念など
さまざまなお祝いの席で、空の甕に一升瓶の泡盛をみなさまで注いでいくのが「泡盛合わせの儀」です。
その時の思い出も一緒に甕に詰め込んで古酒に育てていく。
そんな素敵な儀式はいかがでしょうか?
甕だからこそできる!
泡盛だからこそできる!
素敵な記念日に、想い出とともに心に深く刻まれる特別な甕泡盛となることでしょう。
その昔、琉球王朝時代に王府の命を受け、特別に泡盛造りを許可された酒造所が那覇・首里に3カ所ありました。首里三箇と呼ばれる赤田・鳥掘・崎山の3町で、そのひとつ、赤田で開業したのが、泡盛酒造所「松藤(旧:崎山酒造廠)」。創業110年(明治38年)を超える由緒ある蔵元として、今もなお王府時代からの伝統の技術を守り続けています。
戦後、松藤は首里から沖縄北部の金武町に移転。
沖縄唯一ともいわれている恩納岳の豊かな軟水に恵まれ、長い歴史の中で受け継がれてきた醸造技術を余すとこなく発揮。昔ながらの泡盛造りにこだわり続けています。
趣ある松藤(旧:崎山酒造廠)には「蔵ぐせ」と呼ばれるいくつかの個性があります。
自然豊かな山からのおいしい天然水、三日麹や、酒蔵などに住み着いた家付き麹。そして、「旨い泡盛をつくりたい」という想い。
水、麹、米、そして蔵人の想いが幾重にも重なりあって生まれたのが「松藤粗濾過44度」です。あえて強めの濾過を行わないことで古酒成分を豊富に含んでいるのが特徴。古酒造りに最適な泡盛原酒です。
粗濾過ならではの深い風味とコク感をお楽しみください。
泡盛古酒造りにひたむきな多良川は1948年(昭和23年)、宮古島の豊潤な自然の恵みの中でもさらに水に恵まれた城辺で誕生しました。山がない宮古島において、多良川が流れる城辺字砂川は、島の中でも清らかな水に恵まれた地域。 酒造所の地下には、上比根杜の麓から湧き出る伏流水「多良川(タラガー)」が流れ、泡盛の「仕込み水」として、その天然水を使用しています。 宮古島は、珊瑚礁が隆起してできた島なので雨水は自然に濾過されミネラルを多く含んだ硬水となり、この水こそが、本来の泡盛造りに最適な芯のある原酒を生み出します。「酒造りは生物の力を借りる仕事。自然の恵みを生かして地域の皆さんと共に生きる」という多良川の想いが、美酒なる泡盛を造り続けています。
そして泡盛職人である蔵人たちは、愚直に麹と向き合い、感謝と敬意と心を込めて、時間と手間を惜しみなく注いでいます。
泡盛造りに人の手は欠かせないものです。
蔵元 多良川は、時代の風潮よりも正統のよさを守り続けながら、泡盛仕込みに取り組んでいます。
「泡盛は造るものではなく育てるもの」
そんな多良川が創る泡盛のこだわりは3つあります。
これらのこだわりをもって、伝統の「常圧蒸留」で泡盛の熟成効果を高め、古酒造りに最適な43度の泡盛原酒を醸造しています。そして、宮古島の豊かな自然から生まれた奥深い、芯のある旨味を最大限に引き出しています。
初代大城忠孝氏が1949年(昭和24年)に「豊見城酒造工場」として創業したのが、忠孝酒造の始まりです。
古きよき琉球王朝時代から続く沖縄文化を受け継ぎながら、泡盛文化の継承・創造を沖縄県内外、さらには海外に向けて発信し続けています。また、忠孝酒造では泡盛の研究もさることながら、独自の窯を有し、10余年の時をかけ泡盛メーカーとしては業界初の泡盛専用の甕(壷)の開発に成功しました。
それは、「熟成こそ泡盛の命。甕にこだわり味を極める」という思いに辿り着いたからこそ導かれた一つの答えでした。さらに、古酒づくりに適した土の配合・成形・火の温度の兼ね合いなど2年の歳月をかけ、オリジナルの甕「琉球城焼甕」を開発。500年にもおよぶ泡盛の歴史を紐解きつつ、かつて使われていた製法の再現や復活、研究などに邁進する忠孝酒造は、常においしい泡盛の追及に余念がありません。
忠孝酒造は、泡盛がよりおいしくなる成分として「4-VG」という泡盛の中の成分に注目し、その製造開発技術の研究を重ねました。「4-VG」は泡盛の熟成の過程でバニリンに変化し、芳醇な風味を創り出していく重要なものだとわかったからです。しかし、従来の泡盛にはごく少量しか含まれていないもの。そこで、発見したのが「マンゴー酵母」でした。「マンゴー酵母は、バニリン含有量を10倍まで引き出すことを可能にし、今までにない甘い香りを持つ古酒(クース)に育てることができるようになりました。そんな「マンゴー酵母」を活かして造られたのが「忠孝原酒44度」。
この泡盛原酒は古酒づくりを前提にしているため、44度と高めのアルコール度数ですが、寝かせば寝かすほどまろやかさを増す琉球泡盛と、香り豊かなバニラの主成分との調和によって、アルコール度数が高くとも口当たりがよく、甘く丸みを帯びた泡盛となっています。熟成させるもよし、また、祝い酒として届いた直後でもおいしくいただけます。
日本最西端の与那国島最古の蔵元、崎元酒造所の始まりは1927年(昭和2年)、17人の出資者が共同で設立。与那国島でだけ唯一製造が許可されている、アルコール度数60度のお酒「花酒(ハナサキ)」を醸造してきました。ところが、出資者には農業という本業があり、酒造りはあくまで副業。そのためどんどん人数が減り、1960年代にはわずか4名に。
このままでは島の大切な花酒文化が失われる!と危機感を抱いた崎元初氏が、崎元酒造所として独立。
麹を寝かす作業に一日夜寝ずの温度管理を行い、手造りの難しさを学びながらも、崎元酒造所の主力銘柄「与那国」を今日まで育ててきました。
創業者の初氏がこだわりぬいた「古式地釜 蒸留機」を使用した製法は、息子である俊男氏により今でもしっかり受け継がれ、少人数ながらも伝統的な手造り製法で泡盛を造り続けています。
創業当時からの伝統的な製法を守り続け、今でも昔ながらの「古式地釜蒸留機」を使用した製法で泡盛を醸造しています。
甘く芳醇な香りが印象的な泡盛で、柔らかな甘みがありながらもさっぱりしていて、とても飲みやすく仕上げられています。
味に定評のある崎元酒造所が造る泡盛の中でも25度のアルコール度数は比較的おさえめですっきりとした後味が好評。
泡盛に慣れていない方にもおすすめです。
芳醇な香りと、まろやかながら清冽な味わい。コクと旨味をバランスよく引き出した泡盛をぜひお楽しみください。
「与那国2007年謹製 100%限定古酒25度」は、かりゆし沖縄でしか手に入れることのできない特別な泡盛古酒です。
「古酒のやまかわ」と呼び声の高い山川酒造に余念はありません。
あえて手間のかかる丸米を古酒造りの原料とし、泡盛の本格的な美味さを引き出しています。その丁寧に手間をかけて仕上げるからこそ美味なる古酒が生まれます。
そして、泡盛の仕込み水には、山から湧き出すミネラルを多く含んだ清水を使用。
この泡盛の命ともいえる水(水源)を自社で保有していることからも「古酒のやまかわ」のこだわりがうかがえます。
「酒は水が命-」
この創業者である山川宗道氏の信念のもと、蔵元は納得がいくまで追求した泡盛を仕込みます。
また、古酒造りには欠かせない「常圧蒸留」で、泡盛本来の個性を引き出します。
常圧蒸留により、泡盛本来の味の豊かさやコクの素となる成分を抽出、さらに濾(ろ)過を最小限に抑え、泡盛の熟成(古酒化)に必要な香味成分などを最大限に残し、貯蔵します。
「最上品質の古酒を造るために万事徹底する」
本格志向の山川酒造は古酒造りにとことんこだわり抜き、これらの十分な工程を経た泡盛を世に贈り届けています。
15年未満の熟成泡盛は「珊瑚礁」
15年以上熟成させた泡盛は、限定秘蔵古酒「かねやま」を充填。
山川酒造の泡盛は、濾過を最小限に抑えながら古酒成分は最大限に残します。その成分はやがて甘みや香りに変化、そして味も奥深くなり、良質な古酒へと生まれ変わります。
「百年古酒を夢みて」手間ひまかけ、貯蔵を次世代へ引き継いでいく山川酒造の泡盛は古酒特有の甘い熟成香を放つ、まろやかでコクのある味わい深い泡盛を生み出しています。
受賞歴/全銘柄(敬称略・順不同)
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